ちらちら耳にする【天中殺】実はコレ、算命学なんです

「天中殺」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
何となく聞いたことがあるけれど、詳しい意味までは…そんな方がほとんどだと思いますが、この「天中殺」は占術でいうところの算命学に分類されます。

命を計算する学問「算命学」とは?

算命学は、誕生年と月と日の干支を出して人の運命を占う中国占星術、中国陰陽五行を土台とした運命学を指します。
中国では「運命を算出する」という意味を持つ命理学全般を差した言葉に限定されるのですが、日本では運命を推し量ろうとする術も含めて学問として大成されたものを算命術と呼ぶことがあります。

算命学では、命を計算し、それを数字に置き換えてエネルギーを計算する技法も含まれます。
これを数理法といって、宿命のエネルギーを8つに配分して判断する方法です。
その技法の根幹は、「人は自然界の一部である」として、「人の運勢を自然界に置き換え」運命を分析する技術・思想です。

「人の運命は、役割と環境が一致することにおいては、自然(古代における神)がその人を必要とする存在となり、それに抗う場面では、自然及び神は人を淘汰する。」という厳格な判断が行われるのです。
これが人の運命の吉凶を予測する土台となっているのですね。

運命が弱まり苦しい状況へと追いやられる「天中殺」

「天中殺」とは、この判断における後者を指しています。すなわち天が味方をせず、運命が弱まる時期。突然の環境の変化や親しい相手との疎遠の原因など、算命学を通してみると「天中殺」によって苦しい状況に遭っている方が少なくありません。

算命学の起源は中国。中国春秋戦国時代の鬼谷子が始めたとされています。
算命学は王朝お抱えの占い師たちのみが使う秘術、一子相伝の運命学でした。
日本に算命学がもたらされたのは、第二次世界大戦後の中国で共産党革命が起こり、伝承者であった呉仁和が日本の長崎に亡命したことによるとするのが最も有力な説とされています。

天中殺の時期は息をひそめて暮らすこと

日本での算命学には、台湾系と日本系があり、一般には昭和50年代に独りの易者が野球チームの将来性について「天中殺」を用いたことで、広く知られるようになりました。
算命学では「天中殺」の時期の積極的な行動は「天中殺」の気を増幅させてしまうと考えるので、行動は慎重に消極的であることが求められます。

何となく聞いたことがある占い用語や意味をたどれば、これほどまでに奥深い歴史が存在しています。
興味を持った言葉があれば、実際に調べてみると意外な事実が発覚するかもしれません。

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